15日付工商時報が証券会社の予測を基に報じたところによると、ノートパソコン受託生産大手、広達電脳（クアンタ・コンピュータ）は４月のノートＰＣ出荷が450万台と、過去最高だった３月の410万台を上回り、仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）から首位の座を奪回する可能性がある。
クアンタのノートＰＣ出荷が好調と予測されるのは、３月の出荷をけん引したとみられるアップル「MacBook Pro」の新機種の需要が依然強いこと、宏碁（エイサー）「Timeline X」の販売好調に加え、ヒューレット・パッカード（ＨＰ）の新機種発売が見込まれるためだ。業界関係者は、中国での工場労働者不足の問題がまだ解消しておらず、部品供給状況がクアンタの４月業績の鍵となると指摘している。
一方、コンパルは、３月出荷が430万台でクアンタを上回ったが、４月は主力の低価格ノートＰＣ（ネットブック）需要が弱まり、前月と同水準にとどまる見通しだ。
