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富士康、09年は67%減益


ニュース 電子 作成日:2010年4月16日_記事番号:T00022169

富士康、09年は67%減益

 
 鴻海科技集団(フォックスコン)傘下で香港上場の携帯電話受託生産メーカー、富士康国際(FIH)は15日、2009年度の財務報告を発表し、同社の昨年通年の純利益が約3,900万米ドルで、08年に比べ67.77%大幅に減少したことを明らかにした。ただ昨年上半期の1,900万米ドル赤字から、下半期は黒字に転じており、証券会社は「利益の増加スピードは速くないが、着実に上向いている」と好感している。16日付経済日報が報じた。

 世界金融危機の影響を受け富士康は、主要顧客であるモトローラが販売不調、ノキアが生産の外部委託を縮小したことなどから08年下半期、09年上半期と連続して赤字に陥った。昨年下半期の利益も従来の規模には達していないが、モルガン・スタンレー証券は、同社の1株当たりの利益(EPS)は、昨年の0.011米ドルから今年は0.069米ドルに、来年は0.086米ドルまで上昇すると予測している。

 一方富士康は、今年は世界経済および消費者マインドに改善が見られるが、ギリシャの財政危機など不確定要素やリスクが存在していると指摘。今後は既存顧客との関係を固めた上で、顧客を拡大し、さらに鴻海集団のバックアップを背景にこれらの状況に対応していきたいとしている。