鴻海科技集団（フォックスコン）傘下、富士康国際（ＦＩＨ）は、中国・重慶市で建設中のノートパソコンを中心とした大型生産拠点の操業開始について、当初予定の９月から予定を早め、５月にも実現させるという観測が出ている。重慶拠点操業の４カ月前倒しによって、同社は今年のノートＰＣ出荷台数が1,000万～1,200万台に達すると見積もっているもようだ。地元紙・重慶日報の報道を基に16日付経済日報が伝えた。
業界関係者によると、重慶でのノートＰＣ生産基地の形成を主導するヒューレット・パッカード（ＨＰ）が富士康への生産委託拡大の意向を示し、富士康はこれに応える形で早めの生産能力拡大を目指して工事を急いだもようだ。
富士康の動きが、ＨＰを顧客とし同様に重慶で生産拠点建設を進める広達電脳（クアンタ・コンピュータ）と英業達（インベンテック）の受注に影響を及ぼすのか注目される。
