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作成日:2010年4月20日_記事番号:T00022223
洋華の静電容量式タッチパネル、Q2ベトナムで生産能力増強
タッチパネル最大手、洋華光電(ヤング・ファスト・オプトエレクトロニクス)は、中国広東省の恵州工場に続き、第2四半期中にベトナム工場でも静電容量方式タッチパネルの生産能力を大幅に引き上げる計画だ。20日付電子時報が報じた。
洋華光電は第1四半期、需要好調および恵州工場の静電容量方式タッチパネル生産能力増強により業績好調を維持し、3月売上高は前月比51.29%増、前年同月比80.52%増の15億8,400万台湾元(約46億円)で過去最高を更新した。
また野村證券のレポートによると、洋華光電はこのほど、モトローラとソニー・エリクソンから受注を決めたもようだ。ただ同社は今年、2大顧客であるサムスン電子とLGエレクトロニクスのシェア縮小、コスト抑制策から、出荷や粗利益率に影響を受けるとの懸念も指摘されている。
なお、洋華光電や介面光電(Jタッチ)が主力とするITO(酸化インジウムスズ)フィルムを使った静電容量方式タッチパネルに対し、米アップルのスマートフォン「iPhone」などに採用されているITOガラスを基材とした製品を生産するメーカーも増えており、どちらの製品の受容度がより高まるかが洋華光電にとって今後の成長の鍵となりそうだ。