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米国産牛タンなど、一転事実上の輸入禁止に


ニュース 農林水産 作成日:2010年4月21日_記事番号:T00022239

米国産牛タンなど、一転事実上の輸入禁止に

 
 台湾が米国産の牛タン、睾丸(こうがん)、横隔膜の輸入を認めたことについて、牛海綿状脳症(BSE)リスクを懸念する世論が高まり、行政院衛生署などは20日、問題の3部位を全箱解凍検査の対象とし、業者に当面の輸入を見合わせるよう求めることで、事実上の輸入禁止措置を取った。21日付自由時報が伝えた。

 楊志良衛生署長は「牛タンはもともと内臓部位とは見なしておらず、政策を覆したわけではない。当面輸入見合わせを求めたのは、民意に沿った措置だ」と説明した。業者は既に3部位の輸入申請を取り下げた。今後は問題となった部位が「内臓」に該当するのかなどをめぐり論議が長期化しそうだ。

 中華民国消費者文教基金会(消基会)の謝天仁董事長は「現在の公告内容では業者は依然、米国産牛タンなどの輸入が可能だ。衛生署などがこうした部位を輸入したければ、立法院に対し報告を行い、リスク評価を行うべきだ。こうした手続きを踏まなければ、市民の信頼を損ねる」と批判した。