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作成日:2010年4月21日_記事番号:T00022250
PCBメーカー、材料コスト上昇でQ1赤字も
プリント基板(PCB)材料の銅箔基板(CCL)価格が第1四半期に15~20%上昇したことに加え、需要低迷と台湾元高も相まって、PCBメーカーは同期利益が圧迫された。携帯電話用PCB大手、華通電脳(コンペック・マニュファクチャリング)は、オフシーズンによる減収と原材料価格の上昇を受けて、今期は損益均衡または小幅な赤字に陥る可能性があるとの予測を示した。21日付電子時報が報じた。
華通電脳の第1四半期連結売上高は、前期比31.67%減の45億6,500万台湾元(約135億円)だった。従来ミドル~ローエンド製品を中心としてきたが、年内にハイエンド製品の割合を現在の20%から30%まで引き上げて対応する構えだ。同業の健鼎科技(トリポッド・テクノロジー)は値上げによるコスト転嫁を検討している。
銅箔基板などPCB材料は、銅の国際価格が一時1トン当たり8,000米ドルを超えたことや、景気回復と在庫補充による需要の強まりで、3カ月連続で値上げされた。これを受け、銅箔基板メーカーの聯茂電子(アイテック)は、3月の連結売上高が16億8,100万元、第1四半期の税引き前利益は前年同期比148%増の4億3,000万元で、ともに過去最高だった。