現在流通している10台湾元硬貨の偽造問題の解決策として、来年明けからの新硬貨導入を計画している中央銀行は21日、新10元の故蒋経国元総統生誕100年の記念硬貨を27日に発行すると発表した。初回発行枚数は5,000万枚で、中銀はこれにより新硬貨の偽造防止効果を見極めるとともに、全面導入に向けたアナウンス効果を期待している。22日付中国時報が報じた。
キャプション・新硬貨の裏面（左）には偽造防止のため、「国泰」「民安」の隠し文字、および台湾本島と梅の花の隠し絵が施されている（21日＝中央社）
中央銀行によると、新硬貨への交換は、各地の台湾銀行で１人１回50枚まで可能だ。同行は来年から２年間で新硬貨への移行を完了したい考えで、これまで30年間流通してきた蒋介石元総統デザインの10元硬貨は徐々に回収が進められ、2013年には姿を消すことになる。
