鴻海科技集団(フォックスコン)の胡国輝・通路(販路)事業群董事長は22日、世界3位の流通グループ、独メトログループとの合弁による中国での大型3C(コンピュータ、通信、家電)製品販売店、「Media Markt(メディア・マルクト、中国語名は申請中)」1号店を第4四半期に上海でオープンすることを初めて明らかにした。来年さらに上海で10店を出店、5年以内に主要都市で200店まで拡大し、中国家電販売大手の国美電器、蘇寧電器に挑む。23日付経済日報などが報じた。
胡董事長は、将来的には中国の小規模都市までを網羅するさまざまなタイプの販路を構築する必要があるとの認識を示し、故郷での家電販売店開業を望む従業員を選抜して支援し、鴻海のみから製品を納入させる小型3C製品販売店「万馬奔騰」の展開を図る考えを示した。「万馬奔騰」は5月8日に広東省深圳市の龍華工場内に1号店をオープンする予定だ。
また、比較的大規模な都市に現在34店設置するIT(情報技術)製品販売店、「賽博数碼広場(サイバーマート)」を5年以内に50店まで拡大し、量販店の店内店「敢創」も昨年末の91店から今年中に200店まで増やす計画だ。このほかオンラインショッピングサイト、「飛虎楽購」が深圳でサービスを開始しており、初月度2,000万人民元(約2億7,000万円)を売り上げた。今後山東省煙台市をはじめ、中国全土に拡大したい考えだ。