台湾経済研究院（台経院）は26日、台湾の2010年経済成長率予測について３度目の上方修正を行い、１月予測の4.81％から5.11％へ引き上げた。台湾の研究機関による予測（4.45～4.99％）の中で最も高く、唯一５％を超えると予測している。27日付蘋果日報が報じた。
台経院は上方修正の理由について、景気の回復が予想以上で、輸出と企業の投資意欲が大幅に向上しているためと説明。一方、中台間で海峡両岸経済協力枠組み協議（ＥＣＦＡ）が締結された場合の効果は含めていないと強調した。四半期ごとの予測は、第１四半期から順に、9.64％、7.19％、3.11％、1.52％。
台経院が同日発表した３月景気動向調査によると、製造業者が今後半年の景気を楽観する割合は前月より1.1ポイント縮小したものの、依然過半の51.2％を占めた。「横ばい」は42.1％（前月比0.8ポイント拡大）、「悲観」は6.7％（同0.3ポイント拡大）だった。
