中国の自動車メーカー大手、奇瑞汽車（チェリー）と台湾総代理店の勝栄汽車は26日、台湾で組み立てた奇瑞車を５月に台湾市場向けに発売すると発表した。27日付経済日報が伝えた。
奇瑞汽車の周必仁副総裁は「乗用車の『アポラ』『フレッシュ』を一挙に投入し、今年下半期には小型トラックの『アウィン』を発売することで、幅広いラインアップを示したい」と述べた。このうち、排気量1,300ccのフレッシュは価格が39万8,000台湾元（約119万円）に設定され、オートマチック車では台湾で最安となる。
周総経理は台湾メディアの取材に対し、対台湾投資の拡大も視野に入れており、海峡両岸経済協力枠組み協議（ＥＣＦＡ）が締結された後、中台間で分業体制が確立されることに期待感を示した。また、台湾で生産したモデルを他国や中国に輸出する可能性、中国から台湾に完成車を輸出する可能性も考えられるとした。
周総経理はまた、安徽省蕪湖市に台湾の中国医薬大学と提携して、大型病院を建設する方針も示した。
