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合計242歳の三角関係、死亡事件の悲劇に


ニュース 社会 作成日:2010年4月28日_記事番号:T00022376

合計242歳の三角関係、死亡事件の悲劇に

 
 高齢化社会の今日、老いらくの恋は特に珍しくはない。とはいえ、それが三角関係となって死者を出す事件にまで発展するケースはまれ。しかも当事者の合計年齢が242歳となれば、前代未聞と言っていいだろう。

 台南市在住の顔阿時(68)さんは、2人目の夫を亡くし、夫の遺産と遺族年金で独身生活を送る身。2人の夫はともに空軍将校だったことから、彼女には退役軍人の知り合いが多かった。

 彼女が数年前に知り合った包徳勝さん(92)もそんなひとり。これまで独身を通し、退役軍人宿舎で暮らしていた包さんは、顔さんに首ったけになり、足しげく彼女の家に通っていた。

 しかし古希近いとはいえ色気がある顔さん宅には、複数の男性が出入りしていたようで、包さんとは常日ごろ痴話げんかが絶えなかったという。

 23日午前7時ごろ、包さんはいつものようにバイクで顔さん宅を訪れた。ところが、そこにいたのは郭鼎九さん(82)。彼は包さんとは旧知の仲で、同じく空軍退役者宿舎に住むいわば恋敵だった。

 郭さんとの鉢合わせで嫉妬(しっと)に狂った包さんは、「恥知らずな女」と顔さんを罵倒。果物ナイフを持ち出し、顔さんに切りつけた。右手人差し指を切り落とされ、中指や頭部にも深い傷を負った顔さんは、命からがら逃げ出し、市消防局南門分隊に助けを求めた。

 消防隊が駆け付けた時、郭さんは頭から血を流して倒れ、包さんは左腹にナイフを刺したまま息たえだえの状態。どうやら、包さんは郭さんを釘抜きでなぐった後、自分で自殺を図ったようだ。2人はすぐに病院に運ばれたものの、包さんは出血多量で死亡。郭さんは脳出血を起こして昏睡状態のままだ。

 出血によるショックから回復した顔さんによると、「包さんには親切にしてもらったけれど、2人とも私の恋人じゃないわ」ときっぱり。自分こそが本命だと思っていた包さんにとって、この人生最後の恋が単なる独り相撲だったとあっては、悲し過ぎるのではないだろうか。