ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

中国のQ1輸入先比率、台湾は8.4%


ニュース その他分野 作成日:2010年4月29日_記事番号:T00022409

中国のQ1輸入先比率、台湾は8.4%

 
 経済部国際貿易局(国貿局)がまとめた中台の貿易統計によると、中国の輸入総額のうち台湾からの輸入が占める割合は第1四半期、8.43%で昨年同期の7.9%をわずかに上回った。一方台湾のライバル韓国からの比率は昨年同期10.5%から10.2%に低下した。29日付工商時報が伝えた。

 しかし国貿局は、第1四半期の台湾の比率は過去の年間平均を下回る水準で、2002年の12.9%から低下していると指摘。韓国との差も、同国が初めて台湾を上回った2005年以降、その差は拡大傾向にあると指摘した。

 国貿局は、多くの台湾企業が中国の高い関税を避けるため、生産拠点を中国に移転していることが主な理由としており、中台間に海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)締結による、ゼロ関税または関税の引き下げ実現の切迫度が高まっていると強調した。

 一方で、1~2月の台湾の輸出総額に占める中国向けの割合は30.9%と、高い輸出依存度を示しているが、06年の30.1%とほぼ変わらない水準を保っている。国貿局は、中国の内需主導型経済へのシフトに伴い、欧米向け製品の部品として輸入されていた台湾製品が減少し、輸出依存度も低下するとの見通しを示した。