ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

火山噴火の後遺症、欧州行き航空貨物運賃が高騰


ニュース 運輸 作成日:2010年4月29日_記事番号:T00022416

火山噴火の後遺症、欧州行き航空貨物運賃が高騰

 
 アイスランドの火山噴火による影響で、欧州行きの航空便が1週間近く運休したことから、運航再開後に欧州への輸送需要が集中し、台湾発の航空貨物運賃が2倍に跳ね上がっている。29日付工商時報が伝えた。

 中華航空(チャイナ・エアライン)は23日、長栄航空(エバー航空)は24日からそれぞれ欧州線の運賃を30~35%引き上げた。貨物運賃は運休前の時点で1キログラム当たり100台湾元だったが、現在では同200元(約600円)を超え、それでも輸送枠を確保できないケースが出ている。こうした状況は5月中旬まで続くとの見方が出ている。

 業界関係者によると、最近では春節(旧正月)前後に欧州線で運賃が同160元前後まで値上がりしたことはあるが、200元を超える高騰は過去20年間に例がないという。

 キャセイ・パシフィック航空やシンガポール航空も今週から台湾で欧州向け貨物の積み込みを開始した。運賃は同160元と割安だが、火山が再び噴火し、中継地からの便が運休する事態となれば、貨物が外国で留め置かれるリスクがある。このため、台湾系キャリアの利用を希望する業者が多いという。