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淡海LRT計画復活、選挙対策の側面も


ニュース 運輸 作成日:2010年4月30日_記事番号:T00022439

淡海LRT計画復活、選挙対策の側面も

 
 行政院経済建設委員会(経建会)、内政部、経済部、台北県政府は29日に開いた会合で、台北県淡水鎮で開発が遅れているニュータウン「淡海新市鎮」への軽軌鉄道(LRT)建設計画の復活を決めた。30日付聯合報が伝えた。

 淡海LRTは、既存の都市交通システム(MRT)淡水線紅樹林駅を起点とし、高架方式で登輝大道を通り、淡海新市鎮浜海路に至る全長10キロの路線と、中正路経由で漁人碼頭(フィッシャーマンズワーフ)に至る支線で構成されることが固まった。総工費は118億台湾元(約354億円)、工期は6~7年が見込まれ、完成後は淡海新市鎮から台北市内への所要時間が1時間となる。

 淡海LRT計画は今年1月、財政赤字の拡大を防ぐため、不採算が見込まれる他の7路線とともに建設申請が交通部に却下されていた。しかし、台北圏の不動産価格高騰に対応し、淡海新市鎮の開発を加速するためには、LRTの建設が不可欠と判断した。また、台北県の直轄市昇格による新北市長選を控えた国民党の集票策という側面もある。交通部は内政部営建署と台北県政府が建設費を負担する方針を示したことから、計画復活に同意した。