ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

中華紙漿のパルプ価格、5月は50ドル値上げ


ニュース その他製造 作成日:2010年4月30日_記事番号:T00022446

中華紙漿のパルプ価格、5月は50ドル値上げ

 
 中華紙漿(中華パルプ)は、世界市場での在庫水準低下に伴うパルプ価格上昇を受け、5月の台湾市場向け短繊維パルプ価格を値上げする。1トン当たり約50米ドル引き上げ、同850米ドルとするとみられる。今年5度目の値上げとなり、金融危機以前の価格水準を回復する。30日付経済日報が報じた。

 中華紙漿は、国際パルプ価格上昇の原因について、▽現在世界のパルプ在庫が安全水準の33日分を大きく下回る26日分となっていること▽2月にチリで発生した大地震で打撃を受けたパルプ工場の復旧が進んでおらず、世界全体の生産量が過去の水準に回復していない▽市場の需要が高まっている──などの点を指摘した。これらの要因によりアジア市場では5月の短繊維パルプ価格で1トン当たり50米ドル値上げが確定しており、同社も追随する形だ。

 なお中華紙漿は、パルプの在庫状況が改善されない限り、国際価格の上昇傾向は続くとみられるものの、チリのパルプ工場が完全に復旧すれば状況は緩和するとしている。