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太陽電池のモーテック、「下半期は供給過剰に直面」


ニュース その他製造 作成日:2010年4月30日_記事番号:T00022447

太陽電池のモーテック、「下半期は供給過剰に直面」

 
 太陽電池最大手、茂迪科技(モーテック・インダストリーズ)の張秉衡総経理は29日、現時点での受注は満杯で通年の出荷目標を750MW(メガワット)から825MWへと上方修正したものの、下半期には供給過剰および価格下落に直面する恐れがあると指摘した。30日付経済日報が伝えた。

 張総経理は、「現在生産ラインはフル稼働だが、業界全体の見通しは良いとは言えない」と述べ、現在の需要好調については「ドイツ政府が太陽光発電に対する補助金を前倒しで削減するとの見通しから、駆け込み需要が高まっているため」との見方を示した。その上で、6~7月以降は欧州市場で景気が徐々に下降すると予測した。

 また、設備メーカーの受注状況からみて、太陽電池関連の生産能力拡充が急速に進んでいるが、新設備がすべて稼働すれば市場需要を大幅に上回るため供給過剰を招き、価格も下落しかねないとの懸念を示した。

 同社の第1四半期業績は、売上高が前期比2%減、前年同期比47%増の61億1,500万台湾元(約184億円)、純利益が前期比39%減、前年比433%増の2億5,600万元だった。粗利益率は前期比1.9ポイント上昇の14.7%となった。