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作成日：2010年4月30日_記事番号：T00022456
鴻海のノート出荷成長、ＨＰの貢献大
ノートパソコン受託生産最大手、仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）の陳瑞聡総経理が、鴻海精密工業のノートＰＣ受託部門への参入が業界の脅威となっていると語り、鴻海の2011年出荷台数は2,000万台以上に成長するとの認識を示したことについて、業界関係者は「鴻海の出荷成長への貢献度が最も高いのは米ヒューレット・パッカード（ＨＰ）からの受注だ」と指摘した。これに対し鴻海は「特定顧客に関することには答えられない」とコメントした。30日付電子時報が報じた。
この業界関係者によると、ＨＰの中国・重慶ノートＰＣ生産拠点計画に、鴻海が同調して工場設置を決めた際、ＨＰは鴻海に対し今後ノートＰＣの生産委託量を年間1,000万台規模まで拡大することを約束したという。
さらに鴻海が買収したデルのポーランド・ロッズ工場は、今年下半期に所有権の移転が行われる予定で、このこともノートＰＣ受注増につながる見通しだ。また華碩電脳（ＡＳＵＳ）、ソニー、アップルからの受注も、来年の鴻海の出荷成長に大きな役割を果たすとみられる。
