富利食品系の宅配ピザ大手のピザハット（必勝客）は、今月から27種類の新風味のピザを一斉に発売し、消費者の多様化するニーズに対応する。新戦略でライバルチェーンの追撃をかわし、業界首位の座を守ることが狙いだ。３日付経済日報が伝えた。
ピザハットはまた、これまでのソフトな食感の米国式ピザとは別に、新たに台北市の士林地区に硬めのイタリア風のピザを主力とする新ブランド「氛享屋」を出店する。ピザ以外にも宅配メニューの充実を図っていく方針だ。
宅配ピザ業界では、ライバルのドミノ・ピザ（達美楽）が親会社の晶華国際酒店集団（フォルモサ・インターナショナル・ホテルズ）の協力を得た高級ピザ戦略で売り上げを伸ばし、三商行系列の拿坡里（ナポリ）は競合他社より100元安い価格設定で競争をエスカレートさせている。
各チェーンの店舗数は、ピザハットが155カ所、ドミノ・ピザが126カ所、ナポリが77カ所となっている。
