華碩電脳（ＡＳＵＳ）の沈振来執行長（ＣＥＯ）は30日の業績説明会で、今年のノートパソコン（低価格ノートＰＣ＝ネットブックを含む）の出荷台数目標を12％上方修正し、1,800万台とすると表明した。一般ノートＰＣは前年比７～８割増、ネットブックは２割増を見込む。１日付工商時報が伝えた。
第１四半期の同社連結売上高は前期比６％減の800億7,000万台湾元（約2,400億円）、連結純利益は前年同期の約11倍となる49億4,000万元と、全体的に市場予測を上回る業績を記録した。
一方、沈執行長は、第２四半期のノートＰＣ出荷台数を410万～443万台と予測。ギリシャ信用危機の影響は小さいがユーロの値動きが不安定なこと、また４月以降の流通業者の出荷状況からみてオフシーズンに入っているため、一般ノートＰＣは従来の前期比10％増から、同０～10％増へと下方修正、ネットブックは同０～５％増となるとの見方だ。
なお、下半期はビジネスユーザー向けで買い替えが進むとみて、今期中に新機種３種を発表する。また大幅成長が期待される中国ノートＰＣ市場でも、シェアを現在の13～14％から年内に15～16％まで引き上げたい考えだ。
