米アップルが６月７日に発売予定の次世代携帯電話「iPhone（アイフォーン）4G」は、鴻海科技集団（フォックスコン）が引き続き受託生産する。このため、３月に液晶パネル３社合併で誕生した新・奇美電子（チーメイ・イノルックス）は、鴻海系列企業となって初めて、携帯電話用液晶タッチパネルを大量受注する見通しとなった。３日付経済日報が伝えた。
現在、iPhone向けの液晶タッチパネルは、宸鴻光電科技（ＴＰＫタッチ・ソリューションズ）、勝華科技（ウィンテック）が供給しているが、２社への発注分の一部が奇美電へと配分される見通しだ。iPhone 4Gのその他部品に関しては、発注先に大幅な変更はない見通しだが、徳律科技（ＴＲＩ）、景碩科技（キンサス・インターコネクト・テクノロジー）、玉晶光電（ジーニアス・エレクトリック・オプティカル）などへの発注比率が高まる見通しだ。
業界ではiPhoneの販売量は四半期当たり少なくとも900万台に達すると見込まれており、部品各社は大きな恩恵を受けることになりそうだ。
