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作成日:2010年5月4日_記事番号:T00022495
成人向けチャンネル、性交シーン放映禁止へ
通信行政を担当する国家通訊伝播委員会(NCC)はこのほど、アダルトビデオ(AV)を放映している成人向けチャンネルの運営業者と会合を持ち、業界側に性交シーンなどを放映しないように求めた。4日付中国時報が伝えた。
NCCは日本のAV制作会社が先月、台湾の成人向けチャンネルを著作権侵害で訴えたことを受け、チャンネル運営業者にAV作品の購入過程などについて説明を求めたのに続き、内容に関しても規制強化に乗り出した。
AV作品は、台湾のテレビ番組分類制度で「限制級(成人向け)」に分類され、性器部分にモザイク処理を施すなどすれば放映が可能だ。現在「限制級」の定義は「動作、映像、言語、文字、せりふ、音声がわいせつな場面を表現または強烈に暗示し、かつ一般の成人が受け入れ可能な内容であること」となっている。
NCCの何吉森・伝播内容処長は「モザイク処理を施しても、もし内容が限制級の規定を超えている場合には、検挙の対象となる。例えば、性器のアップや性交シーンなどだ」と述べた。
しかし、AVに性交シーンは付き物。業界側は「NCCが示した基準は以前より厳しいもので、すべての性交シーンや軽微な虐待シーンなどが放映できないことになれば、AVを放送する意味がなくなる」と困惑している。