バックライトモジュール業界は例年、第1四半期がオフシーズンに当たるが、台湾大手5社の売上高、利益から見ると、今年同期はオフシーズンおよび中国での人件費上昇による影響は小さかったもようだ。特に大億科技(ケンモス・テクノロジー)は同期、連結売上高20億4,100万台湾元(約61億円)、純利益1億300万元で黒字転換を果たしたのみならず、粗利益率が最大手、中強光電(コアトロニック)に次ぐ11.28%、営業利益率は大手5社で最高の5.76%を記録するなど好調が目立った。4日付電子時報が報じた。
中強光電の第1四半期業績は、売上高が前期比14.7%減、前年同期比59%増の212億2,900万元。純利益は前期比5%増、前年同期比658%増の10億5,600万元となった。
このほか2位、瑞儀光電(ラディアント・オプトエレクトロニクス)と3位の輔祥実業(フォアハウス)も黒字を計上したが、一方で、奈普光電科技(タイワン・ナノ・エレクトロオプティカル・テクノロジー)は2,454万元の赤字となった。
第2四半期の見通しについて電子時報は、大型液晶パネルの出荷量が増え、さらに発光ダイオード(LED)をバックライトに採用した液晶テレビやモニターの普及率が拡大するとみられることからバックライトモジュールの出荷も増加し、各社業績も向上すると予測した。