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受動部品業界、10年ぶり値上げ


ニュース 電子 作成日:2010年5月5日_記事番号:T00022543

受動部品業界、10年ぶり値上げ

 
 積層セラミックコンデンサー(MLCC)世界2位の受動部品メーカー、華新科技(ウォルシン・テクノロジー)は、第3四半期には需給がさらに逼迫(ひっぱく)するとにらみ、4月下旬から顧客に値上げを通知している。同社は上げ幅を明らかにしていないが、第2四半期の平均販売価格(ASP)は5%上昇すると見込んでいる。MLCC世界首位の国巨(ヤゲオ)も値上げを表明しており、5日付工商時報は「受動部品業界で2000年以降で初めての値上げ」と指摘している。

 華新科技によると、ノートパソコンや液晶テレビ、スマートフォン、第3世代(3G)データ通信カード向けでMLCCやチップ抵抗器の需要量が、前年同期比27%増えている。日系企業に生産能力拡張計画がなく、華新科技や国巨などでも10~15%の拡大にとどまるため、第3四半期の供給不足は10~15%に達する見込みだ。

 同社の出荷受注比率(B/Bレシオ)は1.8を超え、受注量は生産能力の4倍に上る状態で、8月第2週まで受注が満杯だという。