宏達国際電子（ＨＴＣ）の周永明執行長（ＣＥＯ）は４日、下半期に在庫水位が上昇するとの外資系証券会社による予測について、「当社製品は売れ行き好調で品薄となっており、在庫増よりむしろ品切れを心配している」と語り、懸念を強く打ち消した。現在同社では部品不足から少なからぬ欠品が出ているという。５日付工商時報が伝えた。
HTC Desire（ＨＴＣ提供）
外資系証券会社は、同社は第２四半期に出荷台数が今年のピークを迎えるものの、６月に見込まれる米アップル「iPhone ４Ｇ」の発売により、ＨＴＣ製品が販売店で在庫過多となるとの見通しを示していた。
なおＨＴＣは同日、中華電信から新型スマートフォン「HTC Desire」を発売した。グーグルのプラットフォーム「アンドロイド2.1」を採用、１ギガヘルツ（GHz）プロセッサ、3.7インチ型のアクティブマトリクス型有機ＥＬ（AMOLED）タッチパネルのほか、オートフォーカス機能付き500万画素デジカメも搭載している。価格は１万9,900台湾元（約６万円）で、中華電信の月額1,349元プランとのセットで端末は1,990元に、同1,749元プランとのセットで０元となる。ともに30カ月以上の契約が必要。
