フォルモサ高速公路（国道３号）で起きた大規模な山崩れに関連し、交通部の委託で事故調査を担当している専門家グループの廖洪鈞・台湾科技大教授は７日、地下水が山崩れ発生のメカニズムに深くかかわっているとの認識を示した。８日付中国時報が伝えた。
山崩れで犠牲になったマッサージ師、葉茂竹さんの追悼会が基隆市の教会で営まれ、遺族らが悲しみを新たにした（８日＝中央社）
専門家グループによる正式な調査報告書はまとまっていないが、事故現場を視察した廖教授は「山崩れ後に露出した岩層の表面から地下水がにじみ出ていた。山崩れには多くの原因があるが、地下水の浸透が鍵を握っている」と述べた。
廖教授はまた、現場特有の状況について、「地質がちょうど砂岩と岩盤で構成されており、砂岩の土層が多くの水分を含むと、下部の岩盤との間で横滑りが生じる」と分析した。
ただ、廖教授を含む専門家は、地下水の浸透は大自然で普遍的に存在する現象であり、斜面が安全かどうかの判断は監視に頼る必要があると指摘した。
