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中台関係は「機能する現状維持」に、馬総統が新解釈


ニュース 政治 作成日:2010年5月10日_記事番号:T00022616

中台関係は「機能する現状維持」に、馬総統が新解釈

 
 馬英九総統は7日米ワシントン・ポストのインタビューに対し、中台関係の現状について、中国が統一を強く求める姿勢を棚上げし、台湾が独立の主張を薄めたことによって「機能する現状維持(workable status quo)」が実現したとの解釈を表明した。9日付中国時報が報じた。
 
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馬総統は、中台が政治面で共通認識に達するには、まだ長い時間が必要との認識だ(中央社)  
 
 馬総統は、台湾住民の統一・独立問題に対する考え方について、「現段階では統一も独立も好ましくない選択で、現状を維持するとともに、両岸(中台)の交流を強化して問題を次世代以降に委ねるのが望ましいと考えている」と説明。また、台湾が当面国際社会で承認を得ることは困難とした上で、「外交的孤立には対応可能だが、経済的孤立は致命傷になる」との認識を示し、今後も中国に対し「誠実かつ柔軟な外交」を展開する考えを示した。

 中国の指導者との会談については、「将来実現する可能性は排除しないが、現段階では時期尚早」との考えを示した。2011年ハワイで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、馬総統と胡錦濤・中国国家主席が初の会談が行われるとの観測に対しては、「非常に困難だ」と発言。「現在、両岸間でなすべきことは、交流の制度化の土台作りだ」と強調した。