財政部の７日発表によると、４月の輸出総額は前年同月比47.8％増の219億3,000万米ドルで、６カ月連続で前年同月比プラス成長となった。輸出先別では中国・香港向けが前年同月比56.5％増の97億米ドルで、全体に占める割合は44.2％と過去最高を記録した。財政部は、「中国大陸の経済成長率がその他地域に比べ高いことが主因」としている。８日付工商時報などが報じた。
また、輸出総額が金融危機以降で最高だった３月の233億7,000万米ドルを下回った要因について財政部は「オフシーズンの影響」を挙げ、「過去10年のうち８年は４月の輸出額が３月を下回った」と説明した。４月の中国向け輸出額も３月を下回ったが、１～４月累計では過去最高を記録した。
製品別では主力製品の大部分が前月比で減少となる中、情報・通信製品のみ同９％の成長となった。スマートフォンの輸出元が依然台湾にとどまっていることが主な要因だ。
一方、４月の輸入総額は前年同月比52.6％増の193億8,000万米ドルとなった。民間投資や輸出の伸びが需要を引っ張り、さらに農業・工業の国際原料価格、基本金属・化学原料価格の上昇が輸入額を押し上げた。
同月の貿易黒字は前年同月比19.1％増の25億5,000万米ドルだった。
