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台鉄の旧山線、観光SL運転へ


ニュース 運輸 作成日:2010年5月11日_記事番号:T00022645

台鉄の旧山線、観光SL運転へ

 
 台湾鉄路(台鉄)は、1998年に廃線となった旧山線(三義~后里間、17.3キロ)を復活させ、来年にも民間が運営主体となり、観光用の蒸気機関車(SL)の運転を開始する計画だ。6月初めからは週末に宣伝も兼ねた試運転を行う。11日付工商時報が伝えた。

 観光列車は民間企業が運営し、台鉄が列車運転を担当する形となる。台鉄は観光列車に年間75万5,000人を誘致し、約8,000万台湾元(約2億3,700万円)の運賃収入が得られると試算。また、沿線の用地を民宿用地として民間に開発してもらうなどして、年間1億元以上のビジネスチャンスが生まれるとみている。

 地元苗栗県政府は、三義地区の観光開発の目玉として旧山線の復活に期待を寄せている。台鉄は現在、関連施設や枕木の修復を進めており、昨年9月には事業委託の説明会を開いた。近く第2回説明会を行い、年内にも関連業者の誘致を終えたい構えだ。

 旧山線は日本統治時代の1903年に開通し、山線の新線切り替えに伴い、98年に廃止された。沿線には三級古跡に指定された勝興駅などがある。