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高鉄運転手の居眠り、隠ぺい疑惑浮上


ニュース 運輸 作成日:2010年5月11日_記事番号:T00022646

高鉄運転手の居眠り、隠ぺい疑惑浮上

 
 台湾高速鉄路(高鉄)の台北行き上り列車で4月24日、睡眠薬を服用した運転士が13分間にわたり居眠りした問題で、会社側は外部や乗客に説明を行っていなかったほか、交通部高速鉄路工程局(高鉄局)も事態把握後に事実関係を公表していなかったことが分かった。会社側と当局がそろって不祥事を隠ぺいした疑いが浮上した。11日付中国時報が伝えた。

 報道を受けた高鉄側の説明では、居眠りした運転士は5月3日付で解雇された。問題の列車は自動制御システムで安全に台中駅に停車したが、停車位置がずれ、4分間の遅れが出たという。列車は運転士を即座に交代させ、台北駅まで継続運転されたという。

 一方、高鉄局が事態を把握したのは12日後の今月6日で、同局は「高鉄側から速やかな報告がなかった」と説明した。

 乗客約500人は、報道が出て初めて事態を知った。ある乗客は「あまりに恐ろしい」と憤った。

 高鉄では乗務員が規定に反して運転室に立ち入った問題を外部の指摘で公表するなど、これまでも隠ぺい体質が指摘されてきた。