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台プラ第6ナフサ5期計画、断念の可能性示唆


ニュース 石油・化学 作成日:2010年5月11日_記事番号:T00022652

台プラ第6ナフサ5期計画、断念の可能性示唆

 
 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)の王文潮董事長は10日、台塑集団(台湾プラスチックグループ)が計画している第6ナフサ分解プラント(通称六軽、雲林県麦寮郷)第5期事業で着工のめどが立たないことについて、「年末までに着工できる可能性は低い。政府が行き過ぎた制限を設けるならば、株主の利益に基づき、計画の断念もあり得る」と述べた。11日付工商時報が伝えた。

 第6ナフサ5期をめぐっては、経済部が輸出比率の縮小を求めており、台塑石化はこのままでは利益を確保できないとして、計画断念も視野に検討を進めている。

 大型の石油化学プロジェクトでは、国光石化科技(KPTC)のプラント建設計画も環境影響評価の遅れから、民間株主が撤退を示唆している。第6ナフサ5期と国光石化の投資規模は合計で8,600億台湾元(約2兆5,500億円)に達する。両プロジェクトががストップする事態となれば、台湾の投資環境に対する信頼が損なわれるのは必至だ。

 王董事長は「年末になっても2大石化プロジェクトが足踏み状態ならば、徐々に世界のビジネスチャンスを失う。政府による支援を受けられなければ、海外に目を向けざるを得なくなる」と指摘した。