中国鋼鉄（ＣＳＣ）が10日発表した４月売上高は前月比２％減、前年同月比56.59％増の189億6,800万台湾元（約560億円）で過去19カ月で２番目に高かった。税引前利益は前月比8.9％減だったものの、前年同月比では262.63％増の47億3,300万元と３倍以上に成長した。11日付工商時報が報じた。
中鋼は、６月から原料となる鉄鉱石や石炭の80％で契約価格が上昇するが、既に決定している同月鉄鋼製品価格の10％引き上げにより対応できると説明。また、大規模な保守点検中の１号高炉が６月中旬から稼働する見通しで、生産コスト抑制効果が期待できるとしている。
このため証券会社は、中鋼は原料価格上昇に大きな影響を受けず、上半期の税引前利益は300億元に上る可能性もあるとの予測を示した。
