太陽電池大手の茂迪科技（モーテック・インダストリーズ）は11日、米ペンシルベニア州の多結晶シリコン製造子会社、ＡＥポリシリコンが試験生産を開始したと発表した。モーテックはＡＥから安価で原材料の多結晶シリコンを調達できる見通しだ。12日付経済日報が伝えた。
モーテックは2006年以降、ＡＥに7,200万米ドルを投資し、同社株式の53％を取得した。ＡＥは業界で最先端となる流動床型反応炉（ＦＢＲ）を使った多結晶シリコンの生産に成功した。ＡＥの生産能力は太陽電池250万メガワット（MW）相当で、今後数カ月にわたり量産に向けたテストを行う予定で、来年後半にもフル稼働に入る。生産能力は太陽電池250万MW相当。
モーテックは現在３億5,400万台湾元（約10億4,000万円）を投じ、南部科学工業園区（南科）第５工場の拡張を進めている。完成後は生産能力が年500MW増え、全体で年1.5ギガワット（GW）となる見通しだ。
