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作成日：2010年5月12日_記事番号：T00022691
インダクターの奇力新電子、大規模増産へ
国巨電子（ヤゲオ）集団傘下のインダクターメーカー、奇力新電子は供給不足に対応するため、年内に生産能力を倍増させる方針だ。また、ヤゲオと奇力新のインダクター販売ルートが連携し、ヤゲオは２年以内に同製品の売上高を２億米ドルまで引き上げたい構えだ。12日付工商時報が伝えた。
ヤゲオは社内にインダクター事業部を設置し、米アップルからの受注獲得に取り組む。奇力新は２～３年後に年50億～60億台湾元（約146億～175億6,000万円）の売り上げを目指す。
奇力新の鐘世英総経理は「インダクターの注文は出荷量の1.5～1.6倍に達しており、供給不足が顕著だ。コストを反映させるため第１四半期に平均販売価格を５％引き上げたほか、原価割れしていた一部製品の価格を一気に50％引き上げた」と説明した。
鐘総経理は需要増の背景について、パソコン基本ソフト（ＯＳ）「Windows７（ウインドウズセブン）」への買い替え需要、ＵＳＢ3.0の普及、中国の家電下郷政策などを挙げた。
