複数の外資系証券会社は12日、大手のパソコンメーカー、携帯電話メーカーによる発注量が第２四半期に10～15％減少しており、需要に陰りが見え始めたと指摘した。これにより、需要期に当たる下半期に需要が伸び悩む可能性が出てきた。13日付工商時報が伝えた。
バンクオブアメリカ・メリルリンチは「５月に入ってもＰＣの出荷が当初予想を下回っている」として、第２四半期のノートＰＣの出荷伸び率を５％に下方修正した。ＰＣ業界のサプライチェーンでは第１四半期に在庫積み増しの動きが見られたが、需要低迷となれば在庫調整の必要も出てくる。
元大証券の陳豊丰アナリストは、「来週が６月の需要を見極める上で鍵となる。この期間の状況が現在より改善すれば、第３四半期の需要に楽観的な姿勢を取れる。ＰＣに関しては需要期ながら需要が伸び悩むとの見方が主流となっている。携帯電話に関してはさらに観察が必要だ」と指摘した。
