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作成日：2010年5月13日_記事番号：T00022722
ＡＳＵＳのＱ２ノートＰＣ出荷、ユーロ安でマイナス成長も
為替相場でユーロの対米ドルレートが安値で推移していることなどを受け、欧州向けが売上高全体の４割を占める華碩電脳（ＡＳＵＳ）は、第２四半期のノートパソコン出荷台数の、前期比０～10％増の目標達成は困難となっているもようだ。同社は対外的には「為替リスクは回避済み」と強調しているが、社内では予測を前期比０～５％減と下方修正したとの市場観測が出ている。13日付工商時報が伝えた。
業界関係者によると、ユーロ安は消費者の購買意欲に悪影響を与える恐れがあり、ＡＳＵＳおよび同様に欧州向けが売り上げの約４割を占める宏碁（エイサー）の５～６月の業績への悪影響が懸念されている。
さらに、ノートＰＣメーカーは５月から第３四半期のオファー価格提示時期を迎えているが、利益とシェアのどちらを確保するかで苦しい決断を迫られている。ＡＳＵＳはローエンド製品の割合を抑えるなど、ラインナップの調整、または一定規模の受注の場合は値上げを行わないことなどで対応するとしている。
