ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

サムスンのDRAM値上げ困難、南亜科技は5月横ばい


ニュース 電子 作成日:2010年5月14日_記事番号:T00022755

サムスンのDRAM値上げ困難、南亜科技は5月横ばい

 
 DRAM契約市場では現在、2009年下半期より急激な値上げを行った台湾メーカーの契約価格が、韓国メーカーを大きく上回っている。オフシーズンの第2四半期に入り台湾各社が値上げ幅を縮小し、南亜科技の5月契約価格が横ばいとなる中、同業他社より価格が低くなっているサムスン電子は、主に優遇価格で供給している大手パソコンメーカーに対し5月の契約価格引き上げを要求している。しかし、非需要期のため顧客が強く反対しており、業界では横ばいに落ち着く可能性が高いとの見方が強い。14日付電子時報が報じた。

 また業界関係者は、非需要期に加え、アイスランドの火山噴火、ギリシャの財政危機などで、欧州市場が当面の影響を免れない状況の中、DRAMメーカーが値上げの正当な理由を提示するのは難しいと語った。

 DRAM契約市場ではこれまで、韓国メーカーが値上げを主導し、価格も最も高かった。台湾勢がこれを上回ったのは、既に50/40ナノメートル製造プロセスを導入している韓国メーカーのコストが比較的低い一方、現在プロセス移行の最中にある台湾メーカーは値上げで利益を確保する必要があるためと関係者は指摘した。