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中台間に秘密対話ルート、蘇起・前国安会秘書長が明かす


ニュース 政治 作成日:2010年5月17日_記事番号:T00022762

中台間に秘密対話ルート、蘇起・前国安会秘書長が明かす

 
 中台関係の専門家で今年2月に国家安全会議秘書長を辞任した蘇起氏が聯合報のインタビューに応じ、中台間には既に約20本の対話ルートが設けられているほか、公にできない秘密ルートも存在することを明らかにし、「仮に韓国での哨戒艦沈没のような事件が起きても即座に対応できる」と語った。同紙が16日報じた。

 中国との対話ルートについて蘇氏は、交通、金融、観光、司法など実務分野で確立された一方、まだ指導者間には存在しないと説明した。国安会秘書長の事務室にもホットラインは設けられておらず、自身が直接中国側とは連絡を取ることはなかったとし、その理由については「危険過ぎるため」と語った。さらに、対話ルートは野党民進党も有しており、「陳菊高雄市長はどうして大陸(中国)に行けたのか」などと指摘した。

 蘇氏はまた、馬英九政権2年間の外交面での最大の成果として、米国、中国、日本の政権上層部と信頼関係を確立できたことを挙げた。昨年8月末のダライ・ラマ訪台を例に取り、「大きな波風が起きてもおかしくなかったが、両岸(中台)の相互信頼によって悪影響を最小限にできた」と自賛した。

 このほか、馬政権の対中基本方針「統一せず、独立せず、武力行使せず」について蘇氏は、「私が考え出したものだ。決してスローガンだけで終わることはない」と強調した。