中国信託商業銀行（ＣＴＢ、中信銀）ベトナム・ホーチミン支店は、同国最大の民間銀行、サコムバンク（ＳＴＢ）と戦略提携を締結した。中信銀の顧客は今後、サコムバンクの持つ322拠点でもサービスを受けられるようになる。台湾の銀行の海外拠点がこうした方式で金融サービスを提供するのは初めて。18日付経済日報が報じた。
海外市場での展開を積極的に進める中信銀の黄蔚文協理は、ベトナムの国土は南北に長く自行で拠点網を築くのは困難なため、サコムバンクとの提携を決めたと説明した。
中信銀は現在、ベトナムにホーチミン支店とハノイ事務所の２カ所の拠点を構えており、顧客数は現地に進出している台湾企業を中心に2,000余りとなっている。黄協理によると、これまで現地では加工貿易に従事する台湾企業が多かったが、最近ではベトナム経済の成長に伴って同国内需市場向け事業へ転換が進み、銀行に求められるサービスも多様化しているという。
