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作成日:2010年5月20日_記事番号:T00022866
韓国パネル出荷減、末端市場の先行きに警戒感
4月の液晶パネル大手各社の出荷枚数は、韓国のサムスン電子とLGディスプレイ(LGD)が3大応用製品向けのいずれも前月比で減少した一方、台湾の友達光電(AUO)と奇美電子(チーメイ・イノルックス)は液晶テレビ向けで成長、IT(情報技術)製品向けでも減少幅は韓国2社より小さかった。ただ台湾メーカーは、「自社ブランド製品向けが60~70%と高い韓国メーカーの出荷が大幅に減ったことは、今後の末端市況に対する警報だ」との見方を示した。20日付電子時報が報じた。
4月のテレビ向けパネル出荷は、サムスンが420万枚、LGDが360万枚で両社とも前月比20万枚減少した。一方、AUOは同10万枚増の260万枚、奇美電は同50万枚増の370万枚だった。在庫処分を目的とした値下げが奏功したようだ。
低価格ノートパソコン(ネットブック)向けパネルは、米アップルのタブレット型PC「iPad」人気に押され、4社ともに10インチを中心に減少した。各社の数値は、▽サムスン、38万枚▽LGD、33万枚▽奇美電、50万枚▽AUO、75万枚──。
モニター向けは、サムスンが同90万枚減の320万枚、LGDが同60万枚減の360万枚とマイナス幅は小さくなかったが、AUOは前月と同水準の300万枚、奇美電は同10万枚減の470万枚だった。