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作成日：2010年5月20日_記事番号：T00022868
エイサー、欧州向けのノートパソコン値上げへ
パソコン大手、宏碁（エイサー）の王振堂董事長は19日、ギリシャの財務危機をきっかけとするユーロ安に歯止めがかからない状況を受け、欧州で値上げに踏み切る方針を明らかにした。20日付工商時報が伝えた。
エイサーは欧州のノートパソコン市場で首位だが、ユーロが年初来、対米ドルで15％も値下がりしたことから、為替要因による業績への影響が懸念される事態となっている。王董事長は「ユーロの為替変動は大き過ぎる。値上げせずにいられる業者はないはずだ」と語った。
王董事長はまた、「現時点で受注は旺盛で、末端での顧客流出は見られない。欧州市場は消費マインドがやや弱まっているが、需要は正常だ」と指摘した。
これに先立ち、外資系証券会社はエイサーの第２四半期の営業利益率予測値を当初の2.7％から2.3～2.4％に下方修正していた。
