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サムスンの大規模投資、標準DRAMへの影響小さい=力晶


ニュース 電子 作成日:2010年5月20日_記事番号:T00022869

サムスンの大規模投資、標準DRAMへの影響小さい=力晶

 
 力晶半導体(PSC)の黄崇仁董事長は19日、サムスン電子が先日発表した総額18兆ウォン(約1兆4,000億円)に上る2010年設備投資計画について、標準DRAM市場への打撃は大きくないとの見方を示した。20日付工商時報が報じた。

 サムスン電子は、世界最大となる月産能力20万枚を誇る12インチウエハー工場の新設を宣言したが、黄董事長は、このうち標準DRAMに充てられるのは同6万~8万枚にすぎず、サムスンは残るラインでNAND型フラッシュメモリーを生産し、同分野を強化する東芝に対抗して、首位の座を守りたい考えだと指摘した。

 サムスン以外の同業他社は、エルピーダメモリ、ハイニックス、台湾メーカーいずれも負債を抱えているため今後2年以内の工場新設は困難で、生産能力の増強は製造プロセスの微細化によるもののみとなるため、標準DRAM供給量が市場に悪影響を及ぼすほど増えることはないとみている。

 なお黄董事長は、好感できる分野として、下半期に買い替え商機が予想されるパソコン向け、スマートフォン向けなど現在需要が強いモバイルDRAMに加え、3D(立体)テレビ向けを挙げた。