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作成日:2010年5月24日_記事番号:T00022932
タッチパネル出荷量、前年比12.7%予測=TRI
市場調査機関の拓ボク産業研究所(ボクはつちへんに僕のつくり、TRI)はこのほど、今年の全世界のタッチパネルパネル出荷量が前年比12.7%増え、タッチパネルモジュールの出荷額も同19.3%伸びるとの予測を明らかにした。23日付工商時報が伝えた。
同研究所はまた、タッチパネルの大型化に伴い、平均単価も同6%高の7.19米ドルに達すると予測した。
業界関係者は「タッチパネル関連メーカーでは生産能力の不足が見られる。カラーフィルターの生産ラインはタッチパネル用に改造することが可能なので、奪い合いとなっている。中国の老朽化したカラーフィルター生産ラインでさえ、多くの業者が取得を目指している」と指摘した。
業界各社の動向を見ると、和鑫光電(シンテック・フォトロニック)は今年第1四半期にタッチパネル製品が売上高に占める比率が約30%に達した。年内には同比率を60%まで高めるのが目標だ。
勝華科技(ウィンテック)は、薄膜トランジスタ(TFT)方式の液晶パネルとタッチパネルの総合生産ラインの構築を進めており、現在タッチパネルが売上高に占める比率は38%となっている。中国・広東省東莞市にもタッチパネル工場を増設する。
達虹科技(CANDO)は、現在タッチパネル製品が売上高に占める比率が30~40%だが、これを年内に70%まで高める。