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スパンションのNOR生産停止、台湾メーカーに恩恵


ニュース 電子 作成日:2010年5月25日_記事番号:T00022958

スパンションのNOR生産停止、台湾メーカーに恩恵

 
 経営再建中の米半導体大手スパンションは、日本法人のスパンション・ジャパンが福島県会津若松市に保有する工場2カ所を半導体大手の米テキサス・インスツルメンツ(TI)に売却する方向で最終調整している。これに伴い、スパンションはNOR型フラッシュメモリーの生産から撤退する見通しで、需給改善による価格上昇により、台湾メーカーは恩恵を受ける見通しだ。25日付経済日報が伝えた。

 スパンションの撤退により、NOR型フラッシュメモリーの供給量は全世界で10%減少する見通しだ。NOR型フラッシュメモリーの供給不足が今後表面化するとみられ、相場上昇で旺宏電子(マクロニクス・インターナショナル)、華邦電子(ウィンボンド・エレクトロニクス)など台湾メーカーには追い風が吹くとみられる。

 マクロニクスは、スパンションが米連邦破産法の適用を申請した段階で、同社からNOR型フラッシュメモリーの顧客奪取に成功しており、現在フル稼働状態だ。同社はNOR型フラッシュメモリー価格が第2四半期に少なくとも10%上昇すると見込んでいる。