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「富士康は搾取工場でない」、相次ぐ自殺に郭台銘董事長


ニュース 電子 作成日:2010年5月25日_記事番号:T00022959

「富士康は搾取工場でない」、相次ぐ自殺に郭台銘董事長

 
 鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の携帯電話受託生産メーカー、富士康国際(FIH)の深圳工場で従業員の飛び降り自殺が年初来で10人(うち2人は未遂)と相次ぐ中、郭台銘董事長は24日、同問題について初めてコメントし、「富士康は(低賃金など悪条件で従業員を酷使する)『労働搾取工場』ではない」と強調。一刻も早く事態を落ち着かせることに尽力する考えを示した。25日付経済日報が報じた。

 郭董事長は、「富士康は従業員の福利厚生と安全について努力を重ねているものの、世界中で生産に関わる80万人以上を管理することは非常に難しい」ともコメントした。一方でメディアに対し、報道が加熱することで自殺の連鎖反応が起きることに十分注意するよう呼び掛けた。

 経済日報が外電を基に報じたところによると、富士康は相次ぐ自殺を受け、宿舎の屋上に2~3メートルの高さの鉄柵を設けたほか、心理カウンセラーを10人に増やす予定だが、今後さらに専門家2,000人を集めて、従業員の心と体の健康をケアする新部門を設立する計画だ。