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作成日:2010年5月26日_記事番号:T00022975
タイヤの正新、彰化工場を8月着工
タイヤ大手の正新橡膠工業は、彰化県の彰南科技園区での新工場建設に向けた手続きが順調に進んでいることから、早ければ8月にも着工を目指す方針だ。第1期部分は来年にも完成する。26日付経済日報が伝えた。
同社は昨年11月に彰化県政府と新工場建設に向けた覚書を交わした。投資額は当初予定の120億台湾元から280億元(約782億円)へと大幅に増え、工場面積も当初の40ヘクタールから70ヘクタールへと拡大された。
新工場建設に向けては、彰化県政府が既に経済部工業局に彰南科技園区の環境影響評価変更に関する書類を提出。近く行政院環境保護署、内政部に書類が回付され、審査手続きが始まる見通しだ。予定地は現在、化学繊維業向けの用地に指定されているため、指定変更手続きが必要となる。審査終了後、同社は直ちに用地買収を終え、工場の建設に着手する構えだ。
新工場は2期に分けて建設され、第1期完成後は大型トラック、乗用車向けのタイヤを生産する。生産能力は年間600万本で、生産額は年150億元を見込む。第2期の着工時期は未定だが、完成後には生産額が年240億元まで拡大する見通しだ。同社は一連の投資で4,200人分の雇用創出が可能と試算している。