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与那国島、全域を日本の防空識別圏に移管へ


ニュース 政治 作成日:2010年5月27日_記事番号:T00022995

与那国島、全域を日本の防空識別圏に移管へ

 
 日本の新聞報道によると、日本政府は26日までに、台湾に最も近い沖縄県与那国島の上空を通っている防空識別圏の境界線を修正し、台湾側の洋上に引き直す方針を決めた。既に台湾側に通知しており、近く防衛省訓令を改正する方針という。

 防衛識別圏の境界線は、沖縄復帰前に米軍が設定したもので、東経123度を境に、与那国島の西側3分の2が台湾の防空識別圏に属する変則的な状況となっている。鳩山由紀夫首相は23日に沖縄県を訪問した際、「早急に見直す」と表明していた。

 日本政府は最近、米軍普天間飛行場の移設問題をめぐる日米協議で、防空識別圏の境界線を引き直す方針を示し、米国側も了承したという。台湾側は運用上、与那国島を半月状に防空識別圏から除外しているとされる。

 一方、27日付聯合報によると、台湾外交部は日本政府の窓口機関、交流協会から申し入れがあったことを認め、国防部と交通部民用航空局に内容を伝えたという。

 台湾外交部は「台湾の権益が損なわれない前提で、日本側が与那国島の領空を完全な形で管轄できるよう協力したい」と前向きの姿勢を示した。