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モバイルRAMなど、12インチ工場の生産能力圧迫も


ニュース 電子 作成日:2010年5月27日_記事番号:T00023019

モバイルRAMなど、12インチ工場の生産能力圧迫も

   
 DRAM大手メーカー、力晶半導体(PSC)は26日に開催した株主総会で、今後の業界見通しについて、スマートフォン向けモバイルRAMや3D(3次元)テレビ向け液晶ドライバICの需要拡大が12インチウエハー工場の生産能力を圧迫するとの見方を示した。27日付電子時報が報じた。

 力晶によると、エルピーダメモリでは、スマートフォン需要の高まりを受けてモバイルRAMの受注が相次いでおり、日本に保有する生産ラインすべてをモバイルRAMに充てているという。このため、同社は標準型DRAMを大量に台湾メーカーへ委託しており、生産能力への影響が既に出始めているようだ。

 また、DRAMと製造技術の似ている液晶ドライバICは、動作周波数が240メガヘルツ(MHz)に達すれば、12インチ工場での生産効率が高まるため同工場での生産となり、生産能力に影響を及ぼすとみられる。

 その上で力晶は、サムスン電子が先ごろ発表した、DRAMやNAND型フラッシュメモリーの生産能力増強を含む大規模な設備投資計画は合理的なもので、同業者は懸念し過ぎる必要はないとの見方を示した。