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「サムスン投資拡大は東芝が標的」、DRAM業界への影響限定的か


ニュース 電子 作成日:2010年5月28日_記事番号:T00023049

「サムスン投資拡大は東芝が標的」、DRAM業界への影響限定的か

 
 サムスン電子が先ごろ、今年の設備投資額を大幅に拡大し、DRAMとNAND型フラッシュメモリーの生産能力を増強すると発表したことに対し、あるメモリメーカーは「一見、日米大手と提携する台湾DRAMメーカーにとって大きな脅威と映るが、真の目的はNANDフラッシュで首位のサムスンに迫る東芝を標的としたもの」と指摘し、DRAM業界への影響は予想されるほど大きくないとの見方を示した。28日付電子時報が報じた。

 同メモリメーカーは、サムスンの投資の大部分はNANDフラッシュ事業に充てられると分析。理由として、サムスンがNANDフラッシュ世界シェアをかつての50%から40%以下へ落とした一方、追い上げる東芝は米サンディスクと日本での工場新設を発表し、世界首位獲得に強い意欲を示していることを挙げた。

 さらに、サムスンはDRAMの世界シェアで30%に上る首位で、米マイクロン・テクノロジーやエルピーダメモリはもはやライバルと言えず、シェアを上げすぎると反トラスト法(独占禁止法)違反の懸念さえあると指摘。またサムスンが、▽発光ダイオード(LED)▽バッテリー▽太陽電池▽バイオテクノロジー▽医療──の5分野を核心事業に設定していることも理由に挙げた。