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作成日:2010年5月31日_記事番号:T00023075
エイサーのデスクトップPC、ウィストロンへの委託拡大
31日付蘋果日報によると、2012年にパソコン世界最大手ブランドとなることを目指す宏碁(エイサー)は、今年から緯創資通(ウィストロン)へ主力のタワー型デスクトップPC(きょう体容量30リットル)の生産委託を開始しているもようだ。
エイサーのデスクトップPC生産は従来、鴻海精密工業への委託比率が50%を超え、ウィストロンが8.5リットルの省スペース型製品を、さらに精英電脳(ECS)がマザーボードおよび一部組み立てを担当。またオールインワン(モニター一体型、AIO)PCは広達電脳(クアンタ・コンピュータ)が受託してきた。
しかし鴻海・深圳工場の受注量が増加し、同工場の生産能力の大部分を欧米のある顧客への供給に充てるとの観測が出ていることから、エイサーは供給量の確保と生産委託先の多角化を進めるため、鴻海への依存度を引き下げ、ウィストロンへの委託拡大を決めたようだ。
エイサーのデスクトップPC出荷台数は昨年、前年比横ばいの約800万台だったが、今年は中国3位PCブランドを抱える方正集団(ファウンダー)と戦略提携を結び、同集団の販売網を利用できるようになることから900万~1,000万台が予想されており、ウィストロンの出荷量も激増しそうだ。