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作成日:2010年6月1日_記事番号:T00023087
第5回中台民間トップ会談、開催早くて6月末か
中国の対台湾民間窓口機関、海峡両岸関係協会(海協会)の陳雲林会長は31日、中台間の第5回民間トップ会談(江陳会)開催時期について、福建省で6月19~25日に開かれる中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)主催の中台民間交流イベント「海峡フォーラム」から「間を置く」と発言した。31日付経済日報は、消息筋情報として「第5回江陳会は6月15日からの開催が固まった」と報じたが、陳会長の発言により、6月末~7月中旬になる可能性が強まった。1日付工商時報が報
じた。
また陳会長は、第5回江陳会での海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)締結の成否について「(中台)双方が積極姿勢で、検討事項は多いが(締結実現を)楽観している」と語った。
一方、ECFA締結に向けた中台間の第3回交渉は、4月末の実施が予定されていたが、延期され今に至っても開催されていない。さらに行政院大陸委員会(陸委会)は現在の進ちょく状況から見ると、締結前に第4回交渉が行われる可能性が高いとの見方を示しており、6月中旬の締結は難しそうだ。
また「第5回江陳会は6月15日から開催」との報道について劉徳勲・陸委会副主任委員は「日時も場所も決まっていない」と否定した。
さらに経済部国際貿易局の黄志鵬局長は、「ECFA締結で重視すべきは内容で調印時期ではない」と語り、国民党幹部からは「交渉の結果が不利であれば、江陳会で調印する必要はない」との声も上がっている。